ファクタリングを利用する際の注意点

ファクタリング注意点 ファクタリング

会計処理に関する知識も必要

事業主の方や経営者の方であれば、会計処理や税務処理についての知識も持ち合わせていることでしょう。

ファクタリング契約を結び資金を調達するということは、ファクタリングによって発生したお金の動きについても会計処理をしなければならないということに繋がります。融資やローンと違い、ファクタリングにも独自の処理方法があります。

契約をして資金調達をすればそれで終了というわけではありません。後々困らないよう、その時その時でしっかりと処理をしていくことが推奨されます。

 
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注意するポイントは2つ

それでは早速、ファクタリングの仕訳方法について学んでいきましょう。

ファクタリング手数料は損金扱い

ファクタリングを利用したことにより発生する手数料については、損金として一まとめにして計上することが可能です。手数料の内訳を一つ一つ計上する必要はありません。

ファクタリング手数料のことを意味する「売掛債権譲渡損」という項目があればそちらを科目として使いましょう。ない場合には、「雑損失」「支払い手数料」という科目でも問題ありません。

ファクタリングに消費税はかからない

ファクタリング業者からの入金やファクタリング手数料については、消費税の課税対象ではありません。そのため、ファクタリング契約において消費税の特別な税務処理は必要なにということを頭に入れておきましょう。

実際の仕訳例から学ぶ

2つの注意点を頭にいれて、実際の仕訳例を見ていきましょう。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングとでは、お金の動きが違ってきますのでそれぞれの例を参考にしてください。

例)売却する売掛債権…200万円
ファクタリング手数料…20万円 (※留保金ありの場合は、掛け目80%とする)

 

3社間ファクタリングの場合(留保金なし)

売掛金の発生

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 2,000,000 売上 2,000,000

取引先との売掛金が発生した時の、スタンダードな会計処理です。

 

ファクタリング契約時

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収金 2,000,000 売掛金 2,000,000

前項で、売掛金として処理されていた200万円が、未収金に変わったことを意味しています。この処理から売掛債権を売却して、自社の売掛金ではなくなったということが読み取れます。

 

ファクタリング会社からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 1,800,000 未収金 2,000,000
雑損失 200,000    

調達することのできた金額を、「普通預金」という科目で計上します。ほとんどありませんが、現金でもらった場合には科目が「現金」になります。

引かれているファクタリング手数料については、「雑所得」「支払手数料」「売掛債権譲渡損」などの科目で計上しましょう。

掛け目などがない3社間ファクタリングの場合は、これで完了となります。

3社間ファクタリング(留保金あり)

次に、同じ条件で掛け目による留保金がある場合を見ていきましょう。売掛債権の金額が200万円で掛け目が80%ですので、留保金は40万円です。

売掛金の発生

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 2,000,000 売上 2,000,000

 

ファクタリング契約時

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 2,000,000 売掛金 2,000,000

 

ファクタリング会社からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 1,400,000 未収金 1,600,000
雑損失 200,000    

ここで、留保金なしの場合との違いが発生してきます。貸方科目として記入する金額は、すでに200万円から留保金40万円を引いた160万円で記載します。

 

掛け目の支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 400,000 未収金 400,000

振込確認後に、掛け目の支払が行われます。前項で触れられていなかった40万円について受け取りましたという内容です。

2社間ファクタリングの場合(留保金なし)

3社間ファクタリングと異なり、処理の回数も多くなるのがこちらの2社間ファクタリングです。

売掛金の発生

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 2,000,000 売上 2,000,000

ここは、売掛金が発生した時のいつも通りの処理となります。

 

ファクタリング契約時

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 2,000,000 売掛金 2,000,000

ここまでは、3社間ファクタリングと同じ処理になります。

 

ファクタリング会社からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 1,800,000 未収金 2,000,000
雑損失 200,000    

売却した売掛債権の合計200万円を、未収金の部分に記入します。振り込まれた金額180万円とファクタリング手数料20万円を記入して、合計200万円になるように正しく計上していきましょう。

 

売掛先からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 2,000,000 預かり金 2,000,000

2社間ファクタリングなので、売掛先はファクタリングの事実をしりません。そのため売掛金が普通通りに入金されてきます。

しかしこの200万円の受け取り権利は、すでにファクタリング会社に売却済みです。そのため、貸方科目は「預かり金」を使うことになります。

 

ファクタリング会社への支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
預り金 2,000,000 普通預金 2,000,000

前項で受け取ったお金を、そのままファクタリング会社に支払います。
「振り込まれた売掛金をファクタリング会社に振込した」という事実を報告している内容です。

2社間ファクタリング(留保金あり)

続いて、こちらも掛け目80%で40万円の留保金がある場合の計上方法を確認していきましょう。

売掛金の発生

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 2,000,000 売上 2,000,000

 

ファクタリング契約時

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金 2,000,000 売掛金 2,000,000

 

ファクタリング会社からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 1,400,000 未収金 1,600,000
雑損失 200,000    

留保金である40万円を引いた未収金160万円の内訳を入力していきます。

 

売掛先からの入金

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 2,000,000 預かり金 2,000,000

 

ファクタリング会社への支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
預り金 2,000,000 普通預金 2,000,000

 

掛け目の支払い

借方科目 金額 貸方科目 金額
普通預金 400,000 未収金 400,000

留保金が入金されたら、上記のように未収金が振り込まれたという旨を計上していきます。

ファクタリングについては、「100%こうしなければならない」という明確な定義がありません。そのため、使っている会計ソフトや会計士さんの考え次第では別の勘定科目を利用することもあるでしょう。

それでも、虚偽の申請をしている訳でなければ大きな問題にはなりません。ファクタリングによるお金の動きがしっかりと第三者が見ても分かるように処理されていれば良いのです。

 
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